人材雇用の勉強会にて〜助成金とブラック企業〜

一宮市千秋町のペットワークラヴィです。

先日参加した経営の勉強会で、雇用に関わる2つのキーワードを聞きました。

1つは「特定求職者雇用開発助成金」
高齢者や母子家庭の母などを雇用すると助成金が出るというものです。母子家庭の母って普通の母だろうし、子どもの病気などで休むことがあるので、アテにしている会社としては採用しづらいなぁ・・・と社労士に話したら、それ以上に「残業できない」ことが多いのが理由と聞きました。
だったら、ラヴィは、残業は少ないから合うのではないか?あっても15分だろうし・・・と考えハローワークに相談に行ってこようと思っています。

もう一つが「ゆるブラック企業」
ブラック企業は、長時間労働で労働基準法無視というもので数年前に問題になりましたが、このゆるブラック企業というのは、労働基準法はきちんと守るがスキルの成長が感じられない企業だそうです。転職が一般的になり企業は転職に使えるスキルを実践で身につける場ともなりました。
雇用する立場からすると、会社の成長のためにスキルを身につけさせるのに、それが転職の武器として他所に持って行かれてしまうのか・・・とやるせない気持ちにもなりますが、今はそういう時代のようです。

キャリアコンサルタントの資格を持ち仕事としている友人に話すと、最近はキャリアプランをたてる企業が増えているそうです。ラヴィも人材確保(いずれは辞められてしまうにしても)のため、キャリアプランを作っていかなくてはならない時代なんだなと感じました。

先日、某大学の中小企業を研究されている先生のお話を伺いました。日本は技術伝承が上手くいかなくなっているという内容でした。過去に、日本では上手くいっていて中国や東南アジアでは上手くいっていなかった。当時の中国人労働者は、1元でも給料の高い会社にかんたんに転職し結果スキルが身につかなかった。企業は、設備投資をして人にあまり頼らなくてもなんとかなる態勢を整え、更に熟練工になるほど給料が高くなる給与形態とした。

一方で日本は、中国や東南アジアに仕事を出し育て、結果として日本で作るより良いものが安く作れるように育ててしまった。一方で、日本の中小企業は採用で苦戦どころか転職で人材流出し技術伝承が全く出来ていない。今はかろうじて高齢の熟練工が支えているが、この人が働けなくなったときどうなるか・・・それは現場にも経営にも言えること。という話しでした。

個人としては、転職し一旦は給料が増えるかもしれない。しかし採用する側はその高い報酬に見合った成果を要求する。そしてまた転職先を探す・・・そうしているうちにその人のスキルはかつて、転職を繰り返した中国や東南アジアの人たちのようになってしまわないか?そのとき、その人を求めるのはどんな目的を持った企業だろう・・・と思います。

ラヴィは、まず専門家とキャリアプランのたたき台を作って試行錯誤して人育てをしていきます。

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